2006年10月06日

中高年のライフデザインのために

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私と同じ、中高年のみなさん。
小学校や中学校で美術や家庭科などでデザインらしきものを、

授業としてやったようなやらなかったような、そんな感じのまま
とうとう中高年になってしまいました。

いままで、見よう見真似の感じで木工のイス作りとかパッチワーク、
町内会などのポスター制作など、それなりに行ってきたことでしょう。

そうデザインって、誰からも教わらなくても意外と出来るものなのです。

そういう私も、教えるという立場にいて強く感じる事は、
建築の構造力学などの分析的学問は体系立って教える事が出来るのに、

総合的な性格を持つ建築設計とかデザインはとても教えにくい、
ということであります。

教えるというのはその内容の論理構造が明確であることを前提と
しています。

しかし多くの設計(デザイン)は、出来上がった設計結果も、設計者の
設計行為も、ともにその論理構造が明確でないところに大きな
特徴があります。

一つの課題でも、学生が100人いれば100通りの案というか、
作品が出来上がります。

今の学生は、私たちの頃より小学校・中学校である程度、デザインを
習ってきているので、この教えにくいものとしての設計やデザインは、

不思議な事に教えなくても、何となく、本当に誰にでも出来るものなのです。
例えば、家のデザインは無理でも、犬小屋のデザインなら誰でもできる。

しかし、美しく洗練された、その犬小屋に住むであろう住人の犬にとって
最良の犬小屋を設計する事を教えるのは、決して容易なことではありません。

デザインは要素的行動の手順として理解されますが、この手順についても
実は体系がない、というのが現代の知の特徴というより欠陥である。

教わる方も、体系だって教わったところでデザインしようとするときは、
体系だった学問よりは、過去の自分自身の経験とか知識を総動員して

とりかかり作品を作ろうとする。

もう一ついえば評価する方だって、その時代、その時の流行や感情なんかで
評価したりするのが(申し訳ないのですが・・)、

このデザインという領域で、これらの問題は古くかつ新しい課題なのである。

難しい課題だからこそ、常に新しい時代に向けて、我々のアイデンティティが
求められているのでしょう。


歳を取ってくると、いろんなデザイン条件という要素に対して、
それを若いうちには気付いていない要素にも気付くことができるし、

それら要素の組み合わせに対して、対処方法もいろいろ経験値として
知っている。

デザインは答えの無い課題に、より最良な解答を見つけ出し、
提案することだとも言われます。

これからは、高齢化が急速に進みます。
いまや、世界でトップの長寿国日本です。

おそらく、多くの中高年の方々は、将来のすまいをどうするか、
あるいは、自分が要介護状態になったらどこにどのように住んでいくか、

誰に介護を頼むのかなど悩んでおられることでしょう。
多くの識者も指摘するように、高齢者にとって一番大事なことは、

引っ越して新たにすまいや居住地を変えることは出来る限り
避けるということです。

つまり、今住んでいる処(居住空間)と人間関係(コミュニティ)を
変えずに生活を継続させることが高齢者にとって基本であるとされています。

もちろん時間の経過とともに、高齢者自身の心身機能が低下していき、
家族や近隣との人間関係も変化し、すまいも周りの環境も変化していきます。

したがって、このことに合わせながら、生活スタイルを変えていかざるを
得ませんが、安全に安心した日々を送るには、慣れ親しんだ場所、

慣れ親しんだ友人・知人のいるところでの継続居住が大前提であると
考えます。

そのためには、人それぞれの要介護から健常高齢者までの高齢者関連の
様々な生活関連施設、あるいは、個人レベルでの快適なすまいが

計画(デザイン)・準備されている必要があります。
しかし、日本の実態はまだまだお寒い状況です。

居住地にもっと目を向け、そのためにはどうするか今から考えていくことが
大きな課題ではないでしょうか?

別に、建築デザインを始めましょうと言っているわけではなく、
上に書いた「要素的行動の手順」の、要素も手順も実は貴方だけのものであり、

貴方のライフデザインは、貴方が提案し実行するものだといいたいのです。

デザインの難しいのは、この要素も手順も常に変化しているということです。

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         誰でも学べるデザインの学校 デザイン大学教授会 学長


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タグ:デザイン
posted by 学長 at 19:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 補足説明 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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