2006年11月04日

これからのデザインとは

価値観の大きな転換期を迎えた今、人々は自分に相応しく、
バランスのとれたライフスタイルを確立しようとしています。

それは、集団の中に埋没していた個人から、自らのアイデンティティを
築こうとする、取り戻そうとする、成熟した社会を意味します。

さまざまなモノやデザインが氾濫する中、多くの人が、
自分らしい生活を楽しむために、そして自分だけのライフスタイルを

確立するために、自らの五感で感じるものを選択しようとしています。
まさにコスモポリタンなデザインの時代の到来です。

デザインとは、
「想い(コンセプト)をカタチにするための行為」
であるとも言います。

従って、そもそもの定義からして、実現し、追求していきたい
「想い」のないところに、デザインはあり得ないことになる。

そして、この「想い」は、単純に「異性にもてたい」とか
「利益や儲けを出したい」と言った自己の卑俗な欲求ではなく、

「良いモノを作りたい」「人々を幸せにできるモノを提供したい」
「誰かを喜ばせるコトをしたい」「皆が便利で役立つコトを考えたい」と

言った自己の理想や他者に対する優しい眼差しに基づいたもので
ない限り、良いデザインに結実するものとはならないのである。

デザインは人の気持ちを豊かにし、幸福な暮らしを
もたらすためにある。

すなわち、デザインの本質とは、人や社会や自然に対する
愛にほかならない。

従って、愛や想いのない社会や企業などの組織にデザインが
根付くことはない。

自らの社会や企業などの組織の愛とは何か。
実現したい想いとは何か。

これがデザイン導入に当たって、すべての人に問われるべきことの
本質である。


デザインとは
「我々は、いかにしていきて生きていくべきかについての
仮説提示」
とも言われます。

これは、デザインマネジメントという言葉の範疇になるのかも
知れませんが日本では、ここ4、5年の話なのです。

このデザインマネジメントの研究の支援と教育環境の整備が、
遅れていることは、既にいろんなところでささやかれています。

我が国では、デザインやデザインマネジメントが学会で
研究対象となることは稀であった。

英国や米国におけるデザインマネジメント研究の蓄積と比べると、
その貧弱さに嘆かざるを得ない状況です。

英国ではデザイン振興の一貫として、高等教育機関に対する
デザイン教育のための資金援助を行っているそうです。

我が国においても、助成金等によりデザインマネジメント研究を
進めていくことが必要であると思うのです。

また、初等教育におけるデザイン教育も国民のデザインに
対する理解を醸成する上でも重要であると考えます。

英国では、Design in Education Week と名付けて、
教育機関へのデザイナー派遣を行なっているが、

このような取組や義務教育課程におけるデザインの導入が
求められるところである。

さらに、経営者予備群に対するデザイン教育も重要であると
思われます。

欧米ではMBA(経営学修士)コースでデザインマネジメントを
教えるような大学が存在します。

逆に、デザイナーに経営学を学ばせることも求められている。
デザインの学校では、デザインのテクニックは教えるが、

企業経営や組織経営については教えていない。
実践的なデザインスキルを身に付けるためには、組織とは何か、

企業経営とは何か、国家や我々の社会や組織などの企業経営に
おけるデザインの意義は何か、について学んでおくことが
不可欠であろう。

これからの、デザイン教育は芸術系のスタイルから速く抜け出して
理工系や経営工学系のデザイナーが必要とされるように

なってきたのである。
話を元に戻そう、

デザインとは

「我々は、いかにしていきて生きていくべきかについての
仮説提示」


である。

「こういうカタチでデザインを学んだらどうだろうか?」

「これからの社会は、こういうデザインの仕方をする人を
きっと必要とするだろう」



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(注)
この記事は、特に通産省の資料から引用しましたが、
何の資料かは忘れてしまいました。

なにか、不都合があればご連絡ください。削除します。

タグ:デザイン
posted by 学長 at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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