バランスのとれたライフスタイルを確立しようとしています。
それは、集団の中に埋没していた個人から、自らのアイデンティティを
築こうとする、取り戻そうとする、成熟した社会を意味します。
さまざまなモノやデザインが氾濫する中、多くの人が、
自分らしい生活を楽しむために、そして自分だけのライフスタイルを
確立するために、自らの五感で感じるものを選択しようとしています。
まさにコスモポリタンなデザインの時代の到来です。
デザインとは、
「想い(コンセプト)をカタチにするための行為」
であるとも言います。
従って、そもそもの定義からして、実現し、追求していきたい
「想い」のないところに、デザインはあり得ないことになる。
そして、この「想い」は、単純に「異性にもてたい」とか
「利益や儲けを出したい」と言った自己の卑俗な欲求ではなく、
「良いモノを作りたい」「人々を幸せにできるモノを提供したい」
「誰かを喜ばせるコトをしたい」「皆が便利で役立つコトを考えたい」と
言った自己の理想や他者に対する優しい眼差しに基づいたもので
ない限り、良いデザインに結実するものとはならないのである。
デザインは人の気持ちを豊かにし、幸福な暮らしを
もたらすためにある。
すなわち、デザインの本質とは、人や社会や自然に対する
愛にほかならない。
従って、愛や想いのない社会や企業などの組織にデザインが
根付くことはない。
自らの社会や企業などの組織の愛とは何か。
実現したい想いとは何か。
これがデザイン導入に当たって、すべての人に問われるべきことの
本質である。
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